世界的に有名な投資家「ウォーレン・バフェット」
バフェットに関する本は過去にも読んだことがありますが、本屋でふと目についたので復習の意味も込めて読んでみました。
意外と過去に読んだことって忘れてますよね。
今回改めて読んでみて再認識することが多々ありました。
自分の「能力の輪」から決して出ない
「能力の輪」とうワード自体は忘れてましたが、改めて共感と納得をさせられました。
これは、「自分の詳しい分野の中で投資を行い、自分が良く分からない分野に関しては、いくら人気があっても安易に手を出さない」というバフェットの流儀です。
私もバフェットと並べるのはおこがましいレベルですが、どちらかというと「自分が分からないことには投資しない」という原則があります。
分からないとは何か?
分からないにも性質が二つあって、「分からない銘柄」という意味と「分からない商品」という二種類です。
「分からない銘柄」とは、簡単にいうと知らない会社ということなのですが、単に名前を聞いたことがないという意味ではなく、事業内容が理解できない会社です。
こういう会社は、世の中がどうなったら良くて、どうなったら悪いのかが見当がつかないのでなるべく避けてます。
「分からない商品」というのは、肌感覚がない投資商品という意味です。
以前、投資商品の候補として仕組債を提案されたことがあります。
もちろん丁寧に説明を受けて、どういう商品かは理解しましたが、私にとっては「一度契約すると自由度がない」点が肌に合わずお断りしました。
もちろん、担当の方は非常によく考えていただいて、ノックインしないような銘柄と条件を提案いただいたのですが、「後は祈るだけ」という部分がリスクに感じたのと、その割にクーポン(利回り)が債券などに比べて良くなかったので見送りました。(条件を緩くした分クーポンは低くなる)
仕組債を運用されている方から見れば「分かってない」と言われるかもしれませんが、私のポリシーとしては、「損をしても後悔が(あまり)残らない」投資を心掛けているのでそうしました。
もちろん仕組債を否定しているわけではありません。私にもっと資産があればやるかもしれませんので念のため。
「長期でものを見る」
これは普段から意識していることですが、「改めて確認しました」という感じです。
バフェットのように「永遠に売らなくてもいい」とは思いませんが、やはりこれまでの経験上、短期的な価格変動に釣られると良くないことが多かったです。
特に資金が少ない時は、少しでも含み損が出ると焦ってしまいます。
最近では、その銘柄自体の悪さでなく相場全体の一時の流れのときはあまり焦らないようにしています。
また、短期的には元気があっても長期的に成長が見込めないようなものも手を出さないようにしています。
あまりリスクばかり考えると、何も買えなくなってしまいますが、手っ取り早く儲けようとしないことが一番のリスク回避だと私は考えています。
そのほかのおすすめポイント
バフェットの投資術に関することは当然過去の本と同じ内容ですが、2022年11月発行のこの本には過去のバフェット本にはなかった情報があるので、私同様過去にバフェット本を読んだある方にもおすすめです。
- 2022年6月のバークシャーの国内ポートフォリオが載っている
- 2021年末のバークシャーの主要な国内外ポートフォリオが載っている
- バフェットの後継者問題について触れられている
まとめ
今回は「バフェットの投資戦略 ’00~’22」濱本明著 をご紹介しました。
- 自分の「能力の輪」から決して出ない
自分が良く分からないものは、人気があっても手を出さない - 長期でものを見る
10年後も確実に成長している銘柄を買って、短期的に一喜一憂しない
興味のある方は是非読んでみてください。
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